| Overstock.com (2007/03) |
|
|
|
オーバーストック・ドットコム(Overstock.com)
90年代後半に雨後のたけのこのごとく出現したドットコム企業だが、その多くはまもなく姿を消した。ショッピングサイトで生き残り、現在も着実に業績を伸ばしているのはアマゾンぐらいではないだろうか。低予算で小さく始めることができるのがショッピングサイトビジネスの魅力だが、明確なコンセプトと強みがなければ存続不能なことは、既に時代が証明済みだ。在庫品を割り引き価格で売るアウトレットサイトで業績拡大 (本社:ユタ州ソルトレイクシティー市) そんなショッピングサイト受難時代のなか、彗星のごとく現れ、業績を伸ばしている稀有な企業がある。ユタ州ソルトレイクシティーに本社を構える、オーバーストック・ドットコム(ナスダック:OSTK / http://www.overstock.com)だ。同社が扱うのは、その名の通り、オーバーストック商品、いわゆる売れ残り商品のみだ。メーカー、ディストリビューター、小売店が抱える売れ残り商品、小売店からの返品で宙に浮いてしまった品、市場を読み違え、生産しすぎてしまった品を安価で買い取り、メーカー小売希望価格の40~80%割引で販売している。 取り扱い商品は、アパレル、キッチン用品、スポーツ用品、電化製品、貴金属、雑誌、書籍、CD、DVDと幅広く、品数は75万点にのぼる。アパレル、スポーツ用品に関してはブランド品が中心で、ラルフ・ローレン、ケネス・コールなどを中心に、グッチ、プラダ、ディオール、ベラ・ワングなどのハイエンドブランド商品も扱っており、消費者にとっては魅力的な品揃えとなっている。 【不良在庫のワンストップショッピングサイト】 同企業が設立されたのは1999年。創立者で現CEO兼社長のパトリック・M・バーンが、メーカー、ディストリビューター、小売店が抱える在庫の処分に、インターネットが活用できないかと考えたのがきっかけだ。当時、メーカーが大量の在庫を処分するには、アウトレットショップを設立して直販するか、売れ残り品のみを扱う専門業者にただ同然で売却するしかなかった。アウトレットショップ設立にはコストがかかるし、直販はブランドイメージを守る上でリスクが大きい。一方、小規模の売れ残り品流通業者を相手に、在庫を少量ずつ販売するのは煩雑で、ロジスティック関連のコスト増を招く。オーバーストック・ドットコムは、在庫をまとめて処分する「1ストップチャネル」を作り出すことで、在庫処分に頭を悩ませるメーカーにソリューションを提供することに成功した。また、消費者に対しては、郊外にあるアウトレットセンターまで出向かなくても、いながらにしてアウトレット価格で買い物ができる、魅力的なショッピングサイトを提供したのである。 【B2Bへも参入】 同社の取引先には、AOLタイムワーナー、ヒューレット・パッカード、パナソニック、フィリップス、セイコー、ソニー、サムソナイトなど、数多くの大手企業、有名ブランドが名を連ねるが、同社は小規模な小売店からも積極的に在庫を買い取っている。販売面では、一般消費者にウェブ上で販売するB 2Cが中心だが、最近では大量の商品を必要とする企業を相手にしたB 2B部門が業績を拡大している。2002年からは大手スーパーマーケットチェーン、Safeway Inc.と提携し、同店舗内でオーバーストック・ドットコムが買い付けたオーバーストック商品が割り引き価格で販売されている。また、ウェブサイト内にも先ごろ、まとめ買いをする企業、業者のための「Bulk Buy」コーナーが新設された。また、オークションも導入し、EBayをおびやかす存在になるかと注目を浴びている。 2006年の売り上げは前8億380万ドルからやや減少し、7億8800万ドルであった。2005年末には76ドルを付けた同社の株価は、2006年中下落を続け、2007年に入って14ドルから18ドルの間で推移している。 Set as favorite Bookmark Email This Hits: 1204 Comments (0)
![]() Write comment
|
| < 前へ | 次へ > |
|---|